
MECHANIC整備士
「壊れてから直すのではなく、壊れる前に整える」。
予防整備こそが整備士の使命。
POINT
- 人との縁
 - 働く環境の良さ
 - 総合的な整備
 

Q.神奈中観光との出会いと入社の決め手は?
            20代の頃、神奈中観光で整備のアルバイトを1年間経験させていただきました。当時は整備士免許3級しか持っておらず、入社を断念。先輩方の温かさに惹かれて「いつかまた戻りたい」とずっと思っていました。その後、バスの運転士などを経験しましたが、やはり整備士の仕事に就きたいと、整備士の資格と大型免許を活かせる場として、神奈中観光に再挑戦。面接で、かつてお世話になった所長と再会し、推薦をいただいたこともあり入社が決まりました。人との縁、整備への情熱、そして何よりも神奈中観光の働く環境の良さが決め手となりました。

Q.仕事の面白さはどんなところにありますか?
整備長として貸切バスの整備全般を担っています。定期点検や自主点検、オイル交換などの点検はもちろん、突発的な故障対応で遠方に出向くこともあります。
貸切バスは冷蔵庫、カラオケ、トイレなど設備が多く、機械面に加え内装や外装まで幅広い整備対象があることが特徴です。また、お客様の快適な空間を整えることはとても大切で、単なる機械整備にとどまらない「総合的な整備」が求められます。それが、この仕事ならではの魅力ですね。難しさはありますが、その分やりがいも大きく、「安全・快適な旅を支える」責任と面白さを実感しています。

Q.仕事をする上で、大切にしていることは?
最も大切にしているのは「安全」です。大型バスは小さな不具合の見落としが大事故につながるため、細部まで徹底的に点検を行います。タイヤの異物確認や電装品の動作確認、ベルト類の状態確認などはもちろん、内装の清潔さや美観も重要です。
また、実際に運転する運転士さんからの情報や車両ごとの癖を共有し、一台ごとの履歴を把握することも欠かせません。さらに確認作業は必ず二人で行い、ダブルチェックを徹底し、どんな些細な点も見逃しません。常に「事故を未然に防ぐ」意識を持ち、プロとして安全を守る姿勢を崩さないことを心がけています。
Q.印象に残っている仕事は?
入社して間もない頃、猛暑の中の運行先で観光バスのエアコンが故障し、お客様から「ちゃんと整備しているのか」と厳しいお叱りを受けたことがありました。自分が直接整備した車両ではなかったものの、当社の整備全体の信頼が問われることを痛感しました。その悔しさは今も忘れられません。
この出来事をきっかけに、「壊れてから直すのではなく、壊れる前に整える」予防整備の重要性を強く意識するようになりました。お客様に安心して旅を楽しんでいただくためには、どんなに小さなリスクも予防していく努力こそが整備士の使命であると学んだ、大切な出来事です。

